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「赤ちゃんがいるお部屋は暗い方がいい?」ネントレと安全のお話し。

こんにちは

「せっかく産むなら、楽しもう」をコンセプトに

ママ・パパを応援しているみあれ助産院です😊


最近、訪問型産後ケアでちょっと気になっていることがあります。

それは「お部屋がとても暗いおうち」が増えていること。


夜の話ではなく、日中のこと。

お昼すぎに訪問しても、電気が点いていなくて、カーテンも閉まっていて、

「あれ?このまま夜になりそうだな…」と思うくらい、しんとして、暗い空間で赤ちゃんと過ごしているご家庭に出会うことが、増えてきました。


最初は「たまたまかな?」と思っていたのですが、

何軒か続くうちに、ふと気になって、あるお母さんに理由を尋ねてみたんです。


すると、こう教えてくれました。


「明るいと赤ちゃんが電気💡の方ばっかり見ちゃって、なかなか寝てくれなくなるんです」

「だから、授乳が終わったらすぐ真っ暗にして、寝かせてます」


その言葉に、私は思わずうなずいてしまいました。

うん…うん…たしかに、寝てくれないと不安になるよね。

赤ちゃんがずっと起きてると「これで大丈夫なのかな?」って焦るよね。





「起きている赤ちゃん」に不安になる気持ち、分かります


最近の育児って、睡眠時間の目安や、「○ヶ月で何時間寝るべき」みたいな情報がたくさん出てきているせいか、

「赤ちゃんはなるべく寝かせなきゃ」ってプレッシャーを感じやすいのかもしれません。

ネントレもすごく流行っていますし。


実際、訪問先でも、


「泣いてなくても、起きてる時間が長いと不安になります…」

「“寝てる=順調”って思っちゃうんですよね…」


という声をよく聞きます。


でもね、赤ちゃんが起きていること自体は、「困ったこと」じゃないんです。

むしろ、ご機嫌で起きているのって、とってもいいこと。


体を動かしたり、音や光に反応したり、

目をキョロキョロさせて、世界に興味を持っているその時間こそ、

赤ちゃんの「成長しているサイン」でもあるんです。





光のある昼と、暗い夜。それだけで体は学んでいく


赤ちゃんは生まれたばかりのころ、「昼☀️」と「夜🌖」の違いがまだよくわかっていません。

でも、私たち大人が「朝はカーテンを開けて光を入れて、夜はゆっくり照明を落とす」そんなふうに過ごすことで、

赤ちゃんの体も少しずつ「昼は起きる、夜は寝る」のリズムを覚えていきます。


だから、日中にあまりにも暗い環境で過ごしていると、

夜との区別がつきにくくなって、かえって夜に覚醒しやすくなることもあるんです。



明るさ🔆は安全のためにも必要


お部屋の明るさは、赤ちゃんを安全にお世話をするためにもとても重要。

特に、新生児期はまだ循環動態(心臓の動き🫀)も不安定なので、赤ちゃんの顔色や手足の色の変化は大切なパラメーターの一つ。

他にも、赤ちゃんのウンチ💩の色も、胆道閉鎖症の早期発見に繋がるなど、明るいところでしっかり観察するべきポイントは多いです。

そういった意味でも、日中はある程度の明るさ🔅の中で過ごさせてあげることはとても大切。



じゃあ、どのくらいの明るさがいいの?


「明るさの基準」と聞くと難しそうですが、

目安としては、「読書ができるくらいの明るさ(約300~500ルクス)」が日中にはちょうどよいとされています。


「赤ちゃんの顔色が自然に見える」くらいの明るさがひとつの目安になります。

電卓などに付いているソーラー電池がちゃんと反応しなかったら、それは赤ちゃんをお世話するのには暗いお部屋かも。


そして、夜や授乳のときは「豆電球くらいのほんのりした照明(20~30ルクス以下)」が◎。

暗くしすぎず、でも目が冴えにくいやさしい明かりがベストです。





さいごに


赤ちゃんが寝てくれないと不安になる気持ち、ほんとうによく分かります。

でも、起きている=ダメじゃないし、寝かせるためにずっと暗くすることが、必ずしも正解とは限らないんです。


起きている時間に、明るい光の中で過ごして、

やがて眠くなってきたら、すこしずつ照明を落として、静かな空気に切り替える。

そんなやさしい昼と夜のメリハリが、赤ちゃんの眠りのリズムを整えていく力になります。


今日もがんばって育児をしているあなたへ。

あなたの「どうしたらいいんだろう?」に、少しでもヒントが届きますように。


みあれ助産院でした😊

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